世界史の考え方 - 岩波書店
近現代の日本史・世界史を総合し、近代化、大衆化、グローバル化の歴史像を考える高校の必修科目が始まる。シリーズ第一巻は中国史、イギリス史、アメリカ史、アフリカ史、中東史の歴史家とともに、近現代史の名著を題材に、歴史研究の最前線や歴史像の形成過程、概念に基づく比較、問いや対話による歴史総合の実践を示す。
小川幸司・成田龍一編。シリーズ歴史総合を学ぶ1。
近現代の日本史・世界史を総合し、近代化、大衆化、グローバル化の歴史像を考える高校の必修科目が始まる。シリーズ第一巻は中国史、イギリス史、アメリカ史、アフリカ史、中東史の歴史家とともに、近現代史の名著を題材に、歴史研究の最前線や歴史像の形成過程、概念に基づく比較、問いや対話による歴史総合の実践を示す。
小川幸司・成田龍一編。シリーズ歴史総合を学ぶ1。
近世の身分制社会が崩れる19世紀後半から,明治維新を挟んで,第一次世界大戦の頃までの日本社会を,さまざまな社会集団が市場とどうかかわっているかに注目して描き出す。メディアや政治のしくみ,変革を求める運動も取り上げ,社会の全体像をとらえる。
松沢裕作著。
さまざまな「陰謀」説がネットやニュースで氾濫するなか、個別の真偽を問うのではなく、そもそも「陰謀論」とは何なのか、なぜ問題となるのか、どんな人が信じやすいのかを解明するため、最新の研究、データを用いて、適切な概念定義と分析手法を紹介し、私たちが「陰謀論」といかに向き合うべきかを明らかにする。アメリカで近年、政治学、心理学、社会学、哲学などの多分野を横断し、急速に発展する分野の第一人者による最良の入門書。
ジョゼフ・E・ユージンスキ著、北村京子訳。
現代社会には今なお根深い差別が存在する。「あからさまな」差別と対比され、あいまいな、無意識で見えにくいが重大な結果をもたらす差別を「マイクロアグレッション」として明確に位置づけ、その内容・メカニズムや影響、対処法を明らかにした、いま必読の書。
デラルド・ウィン・スー 著、マイクロアグレッション研究会訳。
知的機械、高度なロボット工学、加速する自動化、ビッグデータ等のAIおよびデジタル革命は、個人の日常生活や現代社会にどのような影響をもたらすのか。世界的な社会理論家が、複雑化かつ不均衡な形で展開する現代社会の課題を、変容する社会と自己アイデンティティを軸に読み解く刺激的な一冊。
アンソニー・エリオット著、遠藤英樹ほか訳。
すべての権力を市場の統治下に取り戻せ!フーコー、マルクス、ハイエクから対労組マニュアル、企業CM、経営理論まで、ネオリベラリズムの権力関係とその卑しい侵食の歴史を鮮やかに描き出し、現代の社会構造と市場の問題をえぐり出す名著、待望の刊行。
グレゴワール・シャマユー著、信友建志訳。
Angesichts einer durch die Digitalisierung veränderten Medienstruktur und der Krise der Demokratie kehrt er nun erneut zu diesem Thema zurück.
ハーバーマスの新著。9月に刊行予定。100ページと記されているから昨年の雑誌掲載論文を拡充したものかな。
「ジェンダー」を歴史学の批判的方法概念として初めて提起し、女性史に光をあて歴史記述に革命的転回を起こした名著の改訂新版。
ジョーン・W・スコット著、荻野美穂訳。
「過去は現在の光に照らされて初めて知覚できるようになり、現在は過去の光に照らされて初めて十分理解できるようになるのです」。歴史学への最良の入門書を全面新訳。未完に終わった第二版への序文、自叙伝、丁寧な訳注や解説などを加える。達意の訳文によって、知的刺激と笑いに満ちた名講義が、いま鮮やかによみがえる。
E・H・カー著 、 近藤和彦訳。
新書ではなく2,640円……。論考や自叙伝や略年譜などが含まれて410ページとのこと。でも、旧訳の岩波新書のように、手軽に入手できるのがよりよい気もする。
100年以上にわたり各々の時代と格闘し,生まれ変わり続けてきた社会学理論。その軌跡を世界史的背景とともに平易に解説!!
著者:木村至聖
「選好」という言葉で、経済学は何を考えているのか?経済学について従来の語りとは一線を画して科学哲学的に迫る、初の経済学入門。
著者:ダニエル・ハウスマン 監訳:橋本努 訳:ニキ リンコ
精神病者や障害者に対するスティグマが、時勢や文化に応じ、いかに繰り返し再構築されてきたか。心理人類学の視点で建設的に見直す。
著者:ロイ・リチャード・グリンカー 訳者:高橋洋
1月に出ていたようだ。
ロシアによるウクライナ侵攻や、新型コロナなど、SNSなどによって、世界中で起きていることが瞬時に情報として届く時代。真偽を即座に見極めるのはなかなか難しく、発信者の持つ〝キャラ〟が情報の信頼性を左右することも少なくありません。正しい情報を見極めるにはどうすればいいのか。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、オンラインでの演説やSNSを駆使した発信によって評価が高まっています。イギリスではシェイクスピアを引用し、日本では震災からの復興を盛り込みました。それらに共通するのが「物語」の存在です。スマホという身近な距離で語られる「物語」に対して、どう受け止めればいいのか。
文科省はそうは言わない。聞いても認めない。でも、取材記者は直感で確信する。文科省の本音は、部活をやめたがっているんだな。先生の負担が重すぎるのと、少子化で学校単位の活動が成り立たなくなるので、それが避けがたい流れなのだ。
新しい始まりはいかにして生じるか。アーレントの根本的問題意識が全体を貫く主著の一つ、『革命について』のドイツ語版からの新訳。
著者:ハンナ・アーレント 訳者:森一郎
現代社会は伝統やコミュニティや家族などの価値が解体し個人化したといわれる。本書は、この個人化概念について構造的・制度論的議論を展開し論争も巻き起こしたまさに古典といえる一書。
ウルリッヒ・ベックとエリーザベト・ベック=ゲルンスハイムの共著。
原書は、Ulrich Beck and Elisabeth Beck-Gernsheim, Individualization: Institutionalized Individualism and its Social and Political Consequences,SAGE Publications, 2002.
さて、私が学長を務めます芸術文化観光専門職大学が、去る4月4日、二度目の入学式を迎えました。 入学式の式辞は、公式には大学HPに掲載されますが、いち早く神戸新聞さんが全文を掲載しましたので、こちらに改めて草稿を掲載します。
排外主義や権威主義、ウルトラナショナリズムにフェイクニュース……それらの根源はどこにあるのか。ハイエクなど初期新自由主義者たちの論考を辿りながら、世界に吹き荒れる政治言説の布置を問い直す、政治哲学者による批判の書。
著者はウェンディ・ブラウン。
2020年の春から世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにおいて、北欧のスウェーデンは近隣諸国で行われたロックダウンをせず、経済を維持しつつ集団免疫の獲得を目指す独自路線を採用しました。2022年3月22日に学術誌の「Humanities and Social Sciences Communications」に掲載された論文は、そんなスウェーデンが採用したアプローチを「多くの人的犠牲を引き起こした」として痛烈に批判しています。
うーむ。