西洋史

複合国家イギリスの地域と紐帯

複合国家イギリスの地域と紐帯
  • 『複合国家イギリスの地域と紐帯』
  • 岩井淳/著・編集 道重一郎/著・編集
  • 刀水書房
  • 2022/12/12
  • ISBN: 9784887084766

近世ウェールズ史やスコットランド史を対象に「統合の中の独自性」「統合の中の重層性」を示す第一部。近世のアイルランド・イングラ ンド関係を通して「分裂のなかの紐帯模索」を提起する第二部。複合国家の紐帯がもつ多様な側面に光を当てた第三部。統合の「紐帯」は、16世紀から18世紀にかけて、どのように変遷し、王権や議会以外にも教育や軍隊、貿易活動などは、「紐帯」として、どのような役割を果たしたのであろうか。こうして、イギリスの構造を読者は深く知る事が可能となる。

-- 複合国家イギリスの地域と紐帯 岩井 淳(著/文 | 編集) - 刀水書房 | 版元ドットコム

蛇と梯子 セリーナ・トッド(著/文) - みすず書房 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784622095415

「どんな来歴の持ち主であれトップにのぼりつめる機会は与えられている」(マーガレット・サッチャー)。「社会的流動性こそがイギリス的生活の主要要因とみなしたい」(トニー・ブレア)。パイオニア世代からミレニアル世代まで19世紀末から20世紀末にかけて生まれた7つの世代の証言をたどりつつ、英国社会の特徴と謳われた「社会的流動性」とメリトクラシー社会の実相を探る。エゴドキュメントで読みとくイギリス現代史。

セリーナ・トッド(著)、近藤康裕(翻訳)。

アメリカ黒人女性史 ダイナ・レイミー・ベリー(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784326654383

自由と民主主義の理念をアメリカ社会に根付かせる上で黒人女性が果たした決定的な役割とは。周縁化された視点から歴史を再解釈する。

奴隷制度確立以前から現代に至る黒人女性の多様な経験を彼女たちの声に基づき活写。黒人女性「について」ではなく黒人女性の「視点」から、アメリカの位相を多面的に映し出す。人種やジェンダー、セクシュアリティを歴史叙述の不可欠な構成要素と位置付け、周縁化された人びとの視点から書き直した「再解釈のアメリカ史」第一弾。NAACP(全米黒人向上協会)イメージ・アワード2021候補作、アメリカ歴史家協会(OAH)ダーリーン・クラーク・ハイン賞 特別賞受賞。

ダイナ・レイミー・ベリー/カリ・ニコール・グロス著、兼子歩/坂下史子/土屋和代訳。

弁論の世紀 木曽 明子(著/文) - 京都大学学術出版会 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784814004331

訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁路家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。

木曽明子著。

イギリス社会史 1580-1680 キース・ライトソン(著/文) - 筑摩書房 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480511423

社会秩序はいつ、どのようにして変わるのか。近世イギリス社会の経験を見事に描き出した社会史の名著。

イギリスで歴史を学ぶ学生の必読書。個別の事象を丹念に読み解きながら社会全体の流れを描き切る叙述の見事さから、1982年の刊行以来、版を重ねてきた。本書が取り上げるのは、封建領主の弱体化による地主階級の勃興、人口激増による食糧価格の上昇、ピューリタン革命などが起きた激動の100年。この期間に、長きにわたって存在し、変わらないように思われた社会構造も、経済の発展と絡み合いながら姿を変えていった。しかしその変化は明るい方向には進まなかった。イギリス全体は豊かになりつつも、経済的格差と文化的分断は、ますます広がっていく。2003年の原著改訂増補版を文庫化。

キース・ライトソン著、中野忠/山本浩司訳。

アメリカの歴史を知るための65章【第4版】 富田 虎男(編著) - 明石書店 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784750354569

2000年の初版以降、アメリカの最新事情やトピックを増補してきた本シリーズが待望のリニューアル。今回は、新たに女性史を補強する合衆国憲法修正第19条に関する章と、トランプ政権の歴史的意味を解説する章を追加。これぞアメリカ史入門書の決定版!

富田虎男/鵜月裕典/佐藤円編著。

クルーハウスの秘密 キャンベル・スチュアート(著/文) - 緑風出版 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784846122140

戦争について書かれた本は、それこそ数限りなく存在するのだが、ここに新たな一冊を書き加えようとすることは、なかなかの勇気がなければできるものではない。しかし私がこの本を書くべきだと考えたのは、1918年に、わが英国が敵国に対して行った目覚ましいプロパガンダ戦争の物語であること、さらにそこには、ある意味で先駆的な歴史上の活動を記録しているからである。

 平和に向けたさまざまな原則が確定されるまで、このような本の出版は、待たなければならなかった。これには、連合諸国の政府が困惑するような内容の文書を含む可能性もあったので、機会が熟す前の出版は不可能であった。

 しかし、もはやそのような懸念はないだろう。クルーハウスのプロパガンダ戦争に関するその組織、行動は、かつての世界大戦中、そして平和を確立していく時期には、一般の人々に秘匿されねばならなかったが、時の経過につれて。そのような必要も自ずとなくなったのである。(本書序文より)(2022.9)

キャンベル・スチュアート著、松田あぐり/小田切しん平訳。