絵葉書Ⅱ

絵葉書Ⅱ
  • 『絵葉書Ⅱ』
  • ジャック・デリダ/著
  • 水声社
  • 2022/12/23
  • ISBN: 9784801006911

デリダによるフロイト・ラカン論
フロイト『快原理の彼岸』の未曾有の読解を提示し、ラカンの『盗まれた手紙』読解における「真理」概念を徹底的に批判して、精神分析における郵便的転移の可能性を、ルネ・マジョールとの対話形式で探る画期的な書。明解な日本語による待望の翻訳。

-- 絵葉書Ⅱ ジャック・デリダ(著/文) - 水声社 | 版元ドットコム

アントピア

アントピア
  • 『アントピア: だれもが自由にしあわせを追求できる社会の見取り図』
  • ウォルター・モズリイ/著、品川亮/訳
  • 共和国
  • 2023/01/15
  • ISBN: 9784907986964

「ぼくたち全員の人生をよりよいものにするには、どうしたらいいのだろう?」――仕事、税金、収入、住居をはじめとする政治・経済から暮らしまで、社会主義と資本主義のハイブリッドを提起する20章。
『ブルー・ドレスの女』(ハヤカワ文庫)など、多くのミステリーで知られるアメリカを代表する黒人作家が、新しい社会のありかたを提言。政治、経済、差別、所有、食べもの、税、労働時間、文化などについてわかりやすく語りながら、21世紀の生き抜きかたを考えます。
著者への最新インタビュー、酒井隆史さん(社会思想史)による2万字解説を附す。

-- アントピア ウォルター・モズリイ(著) - 共和国 | 版元ドットコム

断絶としての教育

断絶としての教育
  • 『断絶としての教育: アルチュセールにおける革命への問い』
  • 野見収/著
  • 東京大学出版会
  • 2023/01/23
  • ISBN: 9784130160452

経済格差や社会的不平等が拡大している現在、学校教育の場は結果的に階級支配を正当化する装置となっている。アルチュセールの思考をたどることで、諸個人を階級支配のイデオロギーから「断絶」し、科学的認識へと導くための新たな教育原理の提示を試みる。

-- 断絶としての教育 野見 収(著/文) - 東京大学出版会 | 版元ドットコム

スラッジ

スラッジ 不合理をもたらすぬかるみ
  • 『スラッジ: 不合理をもたらすぬかるみ』
  • キャス・R・サンスティーン/著、土方奈美/翻訳
  • 早川書房
  • 2023/01/24
  • ISBN: 9784152102041

ナッジとは、より良い行動を促すことであったが、スラッジとは、理性的な意思決定を妨げるような「悪いナッジ」を表す。ビザの申請や年金給付などの場面で、申請者にとって合理的な選択を阻むものが生じるのはなぜか。スラッジ発生の仕組みと削減について解説

-- スラッジ キャス・R・サンスティーン(著/文) - 早川書房 | 版元ドットコム

調べる技術

調べる技術
  • 『調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』
  • 小林昌樹/著
  • 皓星社
  • 2022/12/09
  • ISBN: 9784774407760

原稿のチェックや論文執筆など、仕事でも趣味でもちょっとした「調べもの」をする際に、キチンと答えを出すにはどうすればよいのか?
国会図書館で15年にわたり、総記・人文科学・「その他」分野でレファレンスサービス(利用者の調べ物相談)に従事した著者が、その実践的な技術を大公開!
これまでほとんど「見える化」されてこなかった考え方や予備知識、さまざまなコツをわかりやすく解説する。

-- 調べる技術 小林 昌樹(著) - 皓星社 | 版元ドットコム

貨幣と国家

貨幣と国家
  • 『貨幣と国家: 資本主義的信用貨幣制度の生成と展開』
  • 楊枝嗣朗/著
  • 文眞堂
  • 2022/12/28
  • ISBN: 9784830951961

近代初期に引受信用と預金銀行業によって覇権通貨となったアムステルダム銀行バンク・ギルダーと、産業革命金融を抑圧し、貿易金融と財政革命を支え、国際金融市場として発展したイギリス近代的信用制度の歴史は、信用貨幣と国家の関係を明らかにすると共に、MMTや新通貨学派やグレーバー『負債論』の国家貨幣論を批判する。

-- 貨幣と国家 楊枝 嗣朗(著/文) - 文眞堂 | 版元ドットコム

質的社会調査のジレンマ 下巻

質的社会調査のジレンマ 下巻
  • 『質的社会調査のジレンマ 下巻: ハーバート・ブルーマーとシカゴ社会学の伝統』
  • マーティン・ハマーズリー/著、谷川嘉浩/翻訳
  • シリーズ: 現代プラグマティズム叢書
  • 勁草書房
  • 2022/03/19
  • ISBN: 9784326199839

アメリカ社会学が生み出し普及させた量的方法と質的方法の対立を解きほぐす。社会と科学の性質に迫る社会調査方法論の記念碑的研究。
量的方法と質的方法の区別は、実態に合わないとされながらも確かに存在している。ハマーズリーは、統計が主流化する社会学の中で質的方法を擁護したハーバート・ブルーマーを軸に、この対立の成り立ちや編成を解きほぐす。この議論は、社会や科学の性質をめぐる問いだけでなく、調査や社会学をめぐる根源的な問いにつながっていく。
【原著】Martyn Hammersley, The Dilemma of Qualitative Method: Herbert Blumer and the Chicago Tradition(Routledge, 1989)

-- 質的社会調査のジレンマ 下巻 マーティン・ハマーズリー(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

質的社会調査のジレンマ 上巻

質的社会調査のジレンマ 上巻
  • 『質的社会調査のジレンマ 上巻: ハーバート・ブルーマーとシカゴ社会学の伝統』
  • マーティン・ハマーズリー/著、谷川嘉浩/翻訳
  • シリーズ: 現代プラグマティズム叢書
  • 勁草書房
  • 2022/03/19
  • ISBN: 9784326199822

アメリカ社会学が生み出し普及させた量的方法と質的方法の対立を解きほぐす。社会と科学の性質に迫る社会調査方法論の記念碑的研究。
量的方法と質的方法の区別は、実態に合わないとされながらも確かに存在している。ハマーズリーは、統計が主流化する社会学の中で質的方法を擁護したハーバート・ブルーマーを軸に、この対立の成り立ちや編成を解きほぐす。この議論は、社会や科学の性質をめぐる問いだけでなく、調査や社会学をめぐる根源的な問いにつながっていく。
【原著】Martyn Hammersley, The Dilemma of Qualitative Method: Herbert Blumer and the Chicago Tradition(Routledge, 1989)

-- 質的社会調査のジレンマ 上巻 マーティン・ハマーズリー(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

ピーター・L・バーガー

ピーター・L・バーガー
  • 『ピーター・L・バーガー: 分極化するアメリカ社会と対峙した社会学者』
  • 池田直樹/著
  • ナカニシヤ出版
  • 2023/01/15
  • ISBN: 9784779517129

彼はなぜネオコンに接近し、そして決別したのか――有名社会学者の知られざる肖像を描く。
近代とは何か、近代化と発展のための実現可能な戦略はどのようなものであるのかを問い続けた社会学者による、深まりゆくアメリカの分裂の進展を押しとどめるための果てしなく困難な挑戦を描きだす。

-- ピーター・L・バーガー 池田 直樹(著/文) - ナカニシヤ出版 | 版元ドットコム

悪意の科学

悪意の科学
  • 『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』
  • サイモン・マッカーシー=ジョーンズ/著、プレシ南日子/翻訳
  • インターシフト
  • 2023/01/24
  • ISBN: 9784772695787

嫌がらせ、意地悪・・人間の心の闇にひそむ悪意は、なぜ進化し社会を動かしているのか?・・悪意の起源から驚きの効用まで、人間観をくつがえす傑作
人間関係、ビジネス、政治、SNS、神話、文学、テロ、宗教・・・具体例をもとに、悪意の力を解き明かす。
・悪意はなぜ失われずに進化してきたか?
・悪意をもたらす遺伝子、脳の仕組みとは?
・なぜ自分に危害が及んでも意地悪をするのか?
・善良な人まで引きずり下ろそうとするわけ
・「共感」は人間が本来持っている性質か?
・悪意と罰の起源とは?
・悪意にはどのような効用・利点があるか?
・悪意をコントロールするには?
・・・脳科学・心理学・遺伝学・人類学・ゲーム理論などの最新成果を駆使して、まったく新しい人間観が示される。

-- 悪意の科学 サイモン・マッカーシー=ジョーンズ(著/文) - インターシフト | 版元ドットコム

近代ドイツ史にみるセクシュアリティと政治

近代ドイツ史にみるセクシュアリティと政治
  • 『近代ドイツ史にみるセクシュアリティと政治: 性道徳をめぐる葛藤と挑戦』
  • 水戸部由枝/著
  • 昭和堂
  • 2022/12/16
  • ISBN: 9784812222072

ドイツ・ヴィルヘルム時代の市民社会における、ジェンダー秩序の生成、性の規範化プロセスとそれによる女性の管理、新しい性道徳の意義、を明らかにすることで、性と政治社会の関係性を考察し、現代におけるセクシュアリティをめぐる問題の理解・解決への手がかりとしたい。

-- 近代ドイツ史にみるセクシュアリティと政治 水戸部由枝(著/文) - 昭和堂 | 版元ドットコム

グローバル化する寿司の社会学

グローバル化する寿司の社会学
  • 『グローバル化する寿司の社会学: 何が多様な食文化を生み出すのか』
  • 王昊凡/著
  • シリーズ: MINERVA 社会学叢書
  • ミネルヴァ書房
  • 2023/02/21
  • ISBN: 9784623094622

本書は中国・上海に展開する寿司店へのインタビュー調査を基に、現地に適応するかたちで独自の発展を遂げる寿司文化を描き出す。従来、グローバル化は「マクドナルド化」すなわち画一化現象として記述されてきたが、上海の事例から見えてくるのは多様性を内包したグローバル化という現実であり、本書ではこれを生み出す社会的条件を探っていく。グローバル化への見方に転換を迫る意欲的研究の成果。

-- グローバル化する寿司の社会学 王 昊凡(著/文) - ミネルヴァ書房 | 版元ドットコム