受肉と交わり 坪光生雄(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784326103126

カトリックにして多元主義の政治思想家チャールズ・テイラーは、「世俗の時代」を生きる信仰について何を語ったのか。本書は、主著『世俗の時代』の読解を軸に、広範な主題群――認識論、政治哲学、言語論――にまたがるテイラーの思想を縦横に結びつけ、近年の宗教研究におけるその重要な位置を指し示す。

坪光生雄(著)。

手数料と物流の経済全史 玉木 俊明(著/文) - 東洋経済新報社 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784492681503

覇権国家とは、何もしなくても収入が得られる国である。多くの国は、覇権国家が形成したシステムを使用しなければならない。それは、いわば「ショバ代」であり、国際的な経済活動に参入するために国家はショバ代を払わなければならない。それが有史以来続いてきたシステムである。そのシステムは、資本主義の形成によって明確な形をとるようになった。近世のオランダによって明確になり、近代のイギリスによって完成した。アメリカの覇権はイギリスのそれの変形版である。一方、中国は一帯一路により、これまでとは違った覇権を形成しようとしているように思われる。だが、それは世界の「物流」の中心となることを目指した政策である。「自動的」に利益が得られる仕組みを作り出せてはおらず、覇権国家としての中国は成立し得ないのではないだろうか。ただ、ロシア・ウクライナ戦争以後、ロシアとの「ユーラシア覇権国家連合」形成により、その結論は変わりうる可能性がある。手数料と資本主義という枠組みから世界史を捉えなおし、覇権国家の成立条件について論じる。

玉木俊明(著)。

「断絶」のアメリカ、その境界線に住む 大島隆(著/文) - 朝日新聞出版 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784022518668

米大統領選挙や中間選挙で注目される激戦州ペンシルベニア州。この州の小さな町ヨークで筆者が住んだ場所は、アメリカ社会の「断絶」の境界線にあった。黒人と白人、貧富、民主党と共和党、都市と地方、草の根とエリート。保守とリベラル。幾重にも亀裂が交錯するアメリカのいまを、足元から報告する。

大島隆(著)。

非科学主義信仰 揺れるアメリカ社会の現場から 及川 順(著/文) - 集英社 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087212365

2024年アメリカ大統領選挙の有力候補がトランプ前大統領だ。トランプの岩盤支持層は保守派だけでない。自分たちにとって都合のよい“ファクト"をつまみ食いする「非科学主義信仰」を有する人々からの支持も集めている。Qアノン、極右組織など所属は様々だが、単なるカルト集団ではなく、彼らは既得権益層への怒りと独特の正義感を持った実効力をともなう集団だ。反ワクチン・反マスク論争、移民受け入れの是非、銃規制問題など、NHKロサンゼルス支局長として全米各地で取材を続けてきた記者の緊急レポート。日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象をあぶりだす。

及川順(著)。

コンパッション都市 アラン・ケレハー(著) - 慶應義塾大学出版会 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784766428261

共感、そして行動をもたらす「コンパッション」に支えられたコミュニティへ──。 人間に不可避の老い、病、死、そして喪失を受けとめ、支え合うコミュニティをつくるにはどうすればよいか。 「コンパッション都市」の基本的な思想・理論とともに、実践に向けたモデルを詳しく解説。

アラン・ケレハー(著)、竹之内裕文/堀田聰子(監訳)。

政治宣伝 ジャン=マリー・ドムナック(著/文) - 筑摩書房 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480511508

ナチス・ドイツ占領期のフランス、プロパガンダが最も強力であった時代に青年期を過ごした著者は、民主主義のためにこそ宣伝が必要だと説く──。本書では、まずレーニン型・ヒトラー型それぞれの宣伝方式を検討し、「単純化し、敵を一つだけにしぼる定則」、表現を変えて繰り返す「オーケストレーションの定則」、同調圧力を利用する「全員一致と感染の定則」といった宣伝の諸パターンを示してその負の側面に警鐘を鳴らす。しかし同時に、宣伝は個人の意見の公表を促し、それを保護する役割をも担うとした。プロパガンダが忌避される現代において、その功罪を簡明に説いた名著。

ジャン=マリー・ドムナック著、小出峻訳。

アメリカ黒人女性史 ダイナ・レイミー・ベリー(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784326654383

自由と民主主義の理念をアメリカ社会に根付かせる上で黒人女性が果たした決定的な役割とは。周縁化された視点から歴史を再解釈する。

奴隷制度確立以前から現代に至る黒人女性の多様な経験を彼女たちの声に基づき活写。黒人女性「について」ではなく黒人女性の「視点」から、アメリカの位相を多面的に映し出す。人種やジェンダー、セクシュアリティを歴史叙述の不可欠な構成要素と位置付け、周縁化された人びとの視点から書き直した「再解釈のアメリカ史」第一弾。NAACP(全米黒人向上協会)イメージ・アワード2021候補作、アメリカ歴史家協会(OAH)ダーリーン・クラーク・ハイン賞 特別賞受賞。

ダイナ・レイミー・ベリー/カリ・ニコール・グロス著、兼子歩/坂下史子/土屋和代訳。

ポスト資本主義社会のデザイン――生活のデザインを生活者自身の手に取り戻すために 野口尚孝(著/文) - 皓星社 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784774407753

買い替えが当然のように促され、エネルギー消費量や廃棄物が増え続ける現代社会。「持続可能な社会」と「経済成長」の間での対立的矛盾の中で、デザイナーが考えるべきこととは? 本書は、高度成長期に育ち、 工業デザイナー、そしてデザインの思考過程を主とする研究に取り組んできた筆者が、マルクスの資本論を手がかりに資本主義社会への疑問と矛盾の分析を試みる、まさに戦後デザイン史の「生き証言」である。

野口尚孝著。

弁論の世紀 木曽 明子(著/文) - 京都大学学術出版会 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784814004331

訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁路家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。

木曽明子著。

日本の都市化 Gary Allinson(著/文) - 丸善プラネット | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-86345-509-2

1975年刊行の『Japanese Urbanism: Industry and Politics in Kariya, 1872-1972』の完全日本語訳。本書のテーマである刈谷市は1972年の時点で人口9万人、その多くがトヨタ系大企業数社に雇用されている。1922年、トヨタは刈谷の地域社会に初めて、その名を登場させた。以来、トヨタは刈谷の経済の命運に大きな影響を及ぼしてきた。小規模繊維工場としてのささやかな創業から世界最大企業の1つとなるまでの成長過程を織り込み、アリンソン氏はトヨタの歴史、トヨタと他の日本企業との関係、トヨタの経営および労務、地方政治におけるトヨタの役割を解明する。 本書は日本の政治経済に関するこれまでの伝統的な見方に対して、控えめではあるが、新鮮な視点を提議する。しばしば無機的になりがちな日本の「近代化」論に実像を吹き込み、日本歴史学の一般的概念に再検討を迫る。従って、本書は特に歴史学者が興味を抱くであろう。同時に地域研究をテーマとする文化人類学者・社会学者、あるいは都市政治・政治変遷の研究者、比較労使関係の専門家、企業史や経済発展を研究する経済学者にとっても、興味の尽きない内容となっている。

ゲリー・アリンソン著、柴田みつ子訳。

陰謀論 秦正樹(著/文) - 中央公論新社 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784121027221

ネット上の陰謀論「Qアノン」を妄信する人々によって引き起こされたアメリカ連邦議会襲撃は、世界を震撼させる事件であった。21世紀の今、荒唐無稽な言説が多くの人に信じられ、政治的影響力すら持つのはなぜか。本書は、実証研究の成果に基づき、陰謀論受容のメカニズムを解説。日本で蔓延する陰謀論の実態や、個人の政治観やメディア利用との関連、必要なリテラシーなどを交え、「民主主義の病」への対抗法を指南する。

秦正樹著。