惑星都市理論

惑星都市理論
  • 『惑星都市理論』
  • 平田周/編、仙波希望/編
  • 以文社
  • 2021/04/19
  • ISBN: 9784753103614

コロナウイルス感染症の世界的な流行で、人々の移動が大幅に制限されるなかにおいても、まるで何も起きていないかのように駆動し続ける「世界経済」。それはすでに「惑星都市」が存在していることの証でもある。本書は、「惑星都市理論」(=プラネタリー・アーバニゼーション研究)という近年世界的に注目されている分析枠組みを用いて、「インフラ」「ロジスティクス」「リスケーリング」といった「惑星都市」を成り立たせる諸要素を考察しながら、「ポストコロニアル都市理論」「関係論的転回」「都市への権利」「自然の生産」など、欧米の都市理論を賑わせている対抗的ロジックの可能性と限界を見定め、その先を模索しようと試みる。「惑星都市」を私たちのものにするために。

-- 惑星都市理論 平田 周(編) - 以文社 | 版元ドットコム

消え去る立法者

消え去る立法者
  • 『消え去る立法者: フランス啓蒙における政治と歴史』
  • 王寺賢太/著
  • 名古屋大学出版会
  • 2023/03/03
  • ISBN: 9784815811204

かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか――。モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。彼らが格闘し、解き明かし、残した問題とは何か。新たな共同体の創設という課題に直面し、法の根拠を問い直す重層的なテクストを読み抜き、「啓蒙」をクリシェから解き放つ、気鋭の労作。

-- 消え去る立法者 王寺 賢太(著) - 名古屋大学出版会 | 版元ドットコム

ウェブ調査の基礎

ウェブ調査の基礎
  • 『ウェブ調査の基礎: 実例で考える設計と管理』
  • 山田一成/編集
  • 誠信書房
  • 2023/02/25
  • ISBN: 9784414300222

著者らが設計・実施した調査や実験に基づいた、公募型ウェブ調査の方法論的基礎研究の専門書。公募型ウェブ調査の有効利用の可能性を探るべく、回答形式間の比較、中間選択、ストレートライニング、不注意回答、回答デバイス間の比較、回答時間、分析におけるパラデータの活用など、サーベイの実務家・研究者の調査利用に関わる事項を科学的に検証し、解説する。公募型ウェブ調査の有効利用と、更なる体系化へ向けた礎となる一書。

-- ウェブ調査の基礎 山田 一成(編集) - 誠信書房 | 版元ドットコム

メディアは「貧困」をどう伝えたか

メディアは「貧困」をどう伝えたか
  • 『メディアは「貧困」をどう伝えたか: 現場からの証言:年越し派遣村からコロナショックまで』
  • 水島宏明/著
  • 同時代社
  • 2023/02/17
  • ISBN: 9784886839381

テレビ報道からSNSまで――「貧困」の実相は伝わっているのか?
「ネットカフェ難民」「派遣村」「コロナ貧困」などの現場を取材してきた著者が、「貧困報道」の変遷を詳細に分析し、問う。そして、支援活動の当事者やその活動を伝えるジャーナリストらの証言を通して、高度成長期以降の日本社会に巣くう病理に迫る!

-- メディアは「貧困」をどう伝えたか 水島 宏明(著/文) - 同時代社 | 版元ドットコム

見知らぬ者への贈与

見知らぬ者への贈与
  • 『見知らぬ者への贈与: 贈与とセキュリティの社会学』
  • 小幡正敏/著
  • 武蔵野美術大学出版局
  • 2023/02/07
  • ISBN: 9784864631532

パンデミック、そして終わりの見えない破壊と殺戮。行き詰まり閉塞した今だからこそ、マルセル・モースの贈与論の読み解きを通して、来るべき新しい社会のシステムを模索する。
1923-24年モースは贈与論を発表し、当時整備され始めた各種の社会保険に大きな期待を寄せた。第一次世界大戦とロシア革命によって多くのものが失われ、社会のシステムが大きく揺らいだ時代だった。同時にモースはまたボリシェヴィズムへの危惧を表明し、大衆自らの積極的な参加を伴う市場の意義と「協働」を論じた。現代の協同組合、そしてNPO、NGOなどに繋がる「協働」のあり方を通して、社会の再構築と連帯を問う。

-- 見知らぬ者への贈与 小幡 正敏(著/文) - 武蔵野美術大学出版局 | 版元ドットコム

ナラティブ経済学

ナラティブ経済学
  • 『ナラティブ経済学: 経済予測の全く新しい考え方』
  • ロバート・J・シラー/著、山形浩生/翻訳
  • 東洋経済新報社
  • 2021/07/30
  • ISBN: 9784492315330

世界を変えるニューテクノロジーに取り残されるわけにはいかない(ビットコイン)
ニューテクノロジーは雇用を破壊する(AI)
チューリップが売れるには合理的な理由がある(金融バブル)
住宅価格は決して下がらない(不動産バブル)
ある物語は根拠なき熱狂となって人々の信念を変え、人々の行動を変えて、マクロ経済を大きく動かしてきた。どうしてあるナラティブだけが繰り返されて、人口に膾炙していくのか?ナラティブはどのようなメカニズムで、通説化し、人々の心をとらえるのか?過去に語られてきた、有名なナラティブとはどのようなものか?脳科学的に、人々はなぜそうしたナラティブを創り出したがるのか?
アニマルスピリット、それでも金融は素晴らしい、不道徳な見えざる手、と、現実経済を理解する上で深い洞察を示してきたノーベル賞経済学者が、新しい経済学の方向を示す。

-- ナラティブ経済学 ロバート・J・シラー(著/文) - 東洋経済新報社 | 版元ドットコム

貧困と闘う知

貧困と闘う知
  • 『貧困と闘う知: 教育、医療、金融、ガバナンス』
  • エステル・デュフロ/著、峯陽一/翻訳、コザ・アリーン/翻訳
  • みすず書房
  • 2017/02/18
  • ISBN: 9784622079835

インド、マラウィ、ケニア、メキシコ、バングラデシュでの実践が明らかにしたのは……ワクチン接種キャンペーンをもっと効果的にするには? 低コストで子どもたちの教育を改善するには? 出勤しない教師や看護師にどう対応する? マイクロクレジットは貧農を救う魔法の処方箋か? 村落集会はほんとうにコミュニティの自己決定を強化しているのか?
生活水準のみならず、市民的自由の前提でもある、教育、医療、金融、ガバナンスについての最新の研究成果を凝縮。

-- 貧困と闘う知 エステル・デュフロ(著/文) - みすず書房 | 版元ドットコム

論点・ジェンダー史学

論点・ジェンダー史学
  • 『論点・ジェンダー史学』
  • 山口みどり/編集、弓削尚子/編集、後藤絵美/編集、長志珠絵/編集、石川照子/編集
  • ミネルヴァ書房
  • 2023/06/01
  • ISBN: 9784623093502

ジェンダーの視点は、歴史の見え方を変えてきました。本書は、歴史学に新しい地平を開いてきたジェンダー史研究の「論点」を集めています。日本を含むアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカを中心に、「社会」「家族」「身体」「文化」「政治」などからバランスよく精選された全113の論点と、各時代及び地域の特色溢れるトピックとして36のコラムを収載。語句解説やクロスレファレンス、映画や小説を使ったアクティヴィティ、巻末資料も充実しています。

-- 論点・ジェンダー史学 山口 みどり(編集) - ミネルヴァ書房 | 版元ドットコム

何のためのテスト?

何のためのテスト?
  • 『何のためのテスト?: 評価で変わる学校と学び』
  • ケネス・J・ガーゲン/著、シェルト・R・ギル/著、東村知子/翻訳、鮫島輝美/翻訳
  • ナカニシヤ出版
  • 2023/02/20
  • ISBN: 9784779517044

そのテスト、本当に必要ですか?
テストのための学びから、ウェルビーイングのための評価へ――
豊かな学びをもたらす、テストによらない評価は可能か?社会構成主義の大家ガーゲンが教育学者ギルとタッグを組み、私たちを教育の思い込みから解放する。

-- 何のためのテスト? ケネス・J・ガーゲン(著/文) - ナカニシヤ出版 | 版元ドットコム

ニュースピークからサイバースピークへ

ニュースピークからサイバースピークへ
  • 『ニュースピークからサイバースピークへ: ソ連における科学・政治・言語』
  • スラーヴァ・ゲローヴィチ/著、大黒岳彦/訳、金山浩司/校閲・解説
  • 名古屋大学出版会
  • 2023/02/10
  • ISBN: 9784815811150

統制的国家において科学はいかにふるまうのか
空疎なイデオロギー話法を乗り越える、厳密で普遍的な科学言語として期待されたサイバネティックス。この「自由の道具」が、数学・生物学・生理学・言語学などソ連科学界を席巻した末に、社会の科学的管理をめざして体制化していく道程をヴィヴィッドに描きだす。

-- ニュースピークからサイバースピークへ スラーヴァ・ゲローヴィチ(著) - 名古屋大学出版会 | 版元ドットコム

争わない社会

争わない社会
  • 『争わない社会: 「開かれた依存関係」をつくる』
  • 佐藤仁/著
  • NHK出版
  • 2023/05/25
  • ISBN: 9784140912799

「自立=善、依存=悪」という思い込みを覆す、逆転の文明論
豊かになったはずの現代でなぜ紛争が絶えないのか? 格差を生み出し、争いのもとになる「自立志向」の考え方を問い直し、中間集団との新しい「依存関係」が争いを防ぐ可能性を提言する。

-- 争わない社会 佐藤 仁(著/文) - NHK出版 | 版元ドットコム

自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

  • 『自然、文化、そして不平等 —— 国際比較と歴史の視点から』
  • トマ・ピケティ/著、村井章子/翻訳
  • 文藝春秋
  • 2023/07/11
  • ISBN: 9784163917252

世界的ベストセラー『21世紀の資本』のトマ・ピケティが、「格差」について考察。「r>g」の衝撃から10年。戦争、気候危機、経済不安などを受け、世界は”第二次ピケティ・ブーム”へ。その最新思想エッセンスを、ピケティみずからコンパクトな一冊にまとめたのが本書である。

-- 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から トマ・ピケティ(著・文・その他) - 文藝春秋 | 版元ドットコム